要点
- Thales Alenia Spaceは2026年5月5日、欧州宇宙機関(ESA)と、重力波観測ミッションLISA搭載6基の望遠鏡開発に関するフェーズ1契約(2,610万ユーロ)を締結したと発表した。
- LISA(Laser Interferometer Space Antenna)は重力波の検出・研究を目的とする欧州初の宇宙重力波観測所として計画され、250万km等距離の正三角形編隊を組む3機の衛星を6本のレーザービームで結ぶ構成。
- 望遠鏡開発は3つのフェーズで構成されており、Thales Alenia Spaceは今回そのフェーズ1の主担当(プライム)に選定された。
- 同社は6基の望遠鏡の設計・組立・試験を担当する。
- 望遠鏡は熱膨張係数が極めて低いガラスセラミックス材料Zerodurにより全構造を製作する方針で、レーザー干渉計のアーム間でピコメートル級の寸法安定性を実現することがミッション要件となっている。
- 協業相手のThales SESOは欧州最大の超軽量Zerodur宇宙ミラーサプライヤで、200基超のZerodur宇宙ミラー製造実績を持ち、地上重力波検出器Virgoのミラーで0.2ナノメートルの面精度を達成している。
- 同社のLISA関連受注はこれが初ではなく、2025年6月にも主契約者OHB Systemから衛星アビオニクス・制御ソフトウェア・通信システム・ドラッグフリー姿勢制御系(DFACS)の供給契約を獲得している。
- 2026年1月にはOHB SystemからLISA推進サブシステムの供給先にも選ばれており、同社はミッションの中核サブシステム供給者としての地位を強めている。
- LISAの3機衛星は2035年にAriane 6で打ち上げ予定で、地上設備のLIGOやVirgoではアクセス困難な0.1 mHz〜100 mHz帯の低周波重力波を観測する。
参照情報
一次情報(公式リリース、公式発表、PRサイト等)
Thales Alenia Space signs phase 1 contract with ESA for the development of the telescopes onboard LISA mission
参照記事
Thales Alenia Space Signs Phase 1 Contract With ESA for the Development of the Telescopes Onboard Lisa Mission
参照記事
ESA Awards Thales Alenia Space €26 Million Contract for LISA Telescopes