要点
- NASAは、Artemis IIクルーモジュール耐熱シールドの初期飛行後評価を公表し、初期データは想定通りの性能を示しており、異常な状況は確認されなかったと結論付けた。
- Artemis IIは2026年4月10日にスプラッシュダウンし、直後に米海軍ダイバーが耐熱シールドの水中画像を取得、回収船上での追加検査で初期所見が裏付けられた。
- NASAによれば、再突入インタフェース時の速度は事前予測比1マイル毎時以内の誤差で、再突入軌道モデルの精度が極めて高いことを示した。
- AVCOAT熱防護材で観測されるチャー(炭化層)欠損は、Artemis Iと比較して発生量・サイズの両面で大幅に減少した。
- 耐熱シールドの性能は、Artemis Iを受けて実施されたアークジェット地上試験の結果とも整合しており、フライト間に実施された修正の効果が確認された。
- クルーモジュール上部円錐部バックシェルのセラミックタイル群も想定通りの挙動を示し、初期検査での異常指摘はなかった。
- クルーモジュールは今月、Multi-Payload Processing Facility(MPPF)でのOrion再整備工程の中で追加耐熱シールド調査を行うため、Kennedy宇宙センター(KSC)へ返送される予定。
- 夏季にはNASAアラバマ州ハンツビルのMarshall宇宙飛行センターへ耐熱シールドを移送し、サンプル抽出と内部X線スキャンで素材挙動の詳細解析を進める一方、AVCOAT透過性に対する設計変更はArtemis III用耐熱シールドに反映する計画。
参照情報
一次情報(公式リリース、公式発表、PRサイト等)
NASA on Track for Future Missions with Initial Artemis II Assessments
https://www.nasa.gov/missions/nasa-on-track-for-future-missions-with-initial-artemis-ii-assessments/