要点
- 複数のネットメディアによると、STMicroelectronicsは、衛星コンステレーション展開の加速を背景に、低軌道(LEO)衛星向け事業単独で2026〜2028年累計30億ドル超の売上を見込む。
- 同社の宇宙関連売上は2021年の約1.75億ドルから2025年に約6億ドル、2026年は10億ドルに迫る規模に拡大したとされる。
- STMicroelectronicsはLEO衛星向け半導体市場で約9割のシェアを握ると報じられ、Starlinkの衛星本体とユーザー端末向けチップ供給の長期実績がその基盤となっている。
- 同社は10年程度の期間でStarlinkユーザー端末向けに50億個超のRFアンテナチップを出荷しており、経営陣はこの数を2027年までに約100億個へ倍増させる見通しを公に示している。
- STMicro幹部はLEO市場を「まだ序盤戦」と評し、コンステレーション構築継続とチップ需要拡大への期待を示唆している。
- 同社は将来成長分野として軌道データセンターも挙げているが、2026〜2028年のガイダンスには関連売上を含めていない。
- 今回の開示は宇宙事業に特化した投資家向けコミュニケーションに連動するとされるが、プレスリリースやSEC提出書類等の公式一次情報の確認は取れていない。
編集部コメント
30億ドルというフォワード数値には公式リリースや法定開示の裏付けが現時点で確認できておらず、ガイダンスとして扱う前にSTMicroelectronicsのIRコミュニケーションでの再確認が望ましい。LEO衛星半導体市場の「約9割シェア」は市場のセグメント定義に依存する数字で、コンポーネント別に分解すれば競合する第1階層シリコン・ベンダーとの差は見出しほど大きくない可能性がある。ただし、宇宙関連売上の数年スパンでの倍増基調とStarlink端末向けRFアンテナチップのランプアップは、LEOコンステレーションの産業的スケールアップを公開可能な指標で示す数少ない具体例の一つと位置付けられる。
参照情報
参照記事
STMicro Targets Over $3 Billion in Space Chip Revenue as Demand Surges
https://www.globalbankingandfinance.com/stmicro-targets-3-billion-space-chip-revenue-demand-grows/
参照記事
STMicroelectronics eyes over $3 billion from space chip business amid LEO boom