概況
市販スマートフォンと直接通信する衛星ブロードバンド網を構築する米国の衛星通信企業
時価総額 約330億ドル(基準日 2026-07-04)
直近売上高 約71百万ドル(FY2025・前期は約4百万ドル)
概況
AST SpaceMobile, Inc.(NASDAQ:ASTS)は米国テキサス州ミッドランドに本社を置く衛星通信企業。2017年創業。地上基地局を介さず、既存の市販スマートフォンと低軌道衛星が直接つながる「宇宙ベースの携帯電話網(Direct-to-Cell/D2D)」を構築する。実証衛星BlueWalker 3に続き、大型フェーズドアレイ衛星「BlueBird」の商用コンステレーション展開を進める。AT&T、Verizon、Vodafone、楽天モバイルなど世界の通信事業者と提携し、各社の周波数と加入者基盤を活用してサービス提供を目指す。衛星の設計・製造・打上げへの投資が先行するため、売上は限定的で損益は大幅な赤字が続くが、契約前受金や政府契約で事業を進める。
宇宙関連の製品・技術
- BlueBird:大型フェーズドアレイを備えたD2D通信衛星(商用コンステレーション)
- BlueWalker 3:大型アンテナ展開を実証した試験衛星
- Direct-to-Cell(D2D):地上基地局不要で市販スマホと直接通信する方式
- 独自ASIC・処理チップ:衛星搭載の信号処理を自社開発
主要顧客・パートナー・提携先
- 通信キャリア:AT&T、Verizon、Vodafone、楽天モバイルほか各国MNO(提携網)
- 政府・防衛:米宇宙開発局(SDA)戦術通信デモの主契約
- サプライヤー連携:STMicroelectronics(衛星部品・端末)
直近の宇宙関連事業の動向
2026年2月、カナダTELUSと提携しカナダ全域での衛星経由ブロードバンド提供に合意、宇宙開発局(SDA)の戦術通信デモの主契約も獲得した。同年4月にはBlue OriginのNew Glennが同社向けに飛行(第1段回収成功・衛星投入は失敗)。スマートフォン直接衛星サービスは2030年に120億ドル規模へ成長するとの予測もある。
主要ミッション・実績
- BlueWalker 3で世界初級の市販スマホ直接通信を実証
- 商用衛星BlueBirdの打上げ・展開を推進
- AT&T/Verizon/Vodafone/楽天等との通信キャリア提携網を国際展開
- 商用化初期の売上計上が始まる(FY2025 約71百万ドル・下表)
決算データ(連結・As Reported/百万ドル)
| 会計年度 | 売上高 | 営業利益 | 純利益 |
|---|---|---|---|
| FY2023 | - | -222 | -223 |
| FY2024 | 4 | -243 | -526 |
| FY2025 | 71 | -288 | -461 |
※ 会社報告値(米国会計基準/百万USD)。FY2023は売上計上が僅少。本表は全社連結の実績です。
出所:決算=stockanalysis.com(NASDAQ:ASTS・年次損益/原典=SEC Form 10-K)/時価総額=stockanalysis.com(基準日2026-07-04)/会社概要・製品=AST SpaceMobile公式(ast-science.com)。
※ 本ページのデータは公開情報をもとに一部推計を含めて記載。二次集計を含み、網羅・最新化できているとは限らず参考値としてご覧ください。
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