要点
- 複数のネットメディアによると、インドのSkyroot Aerospaceは2026年5月7日、プレマネー11億ドル評価で新たに約6,000万ドルの資金調達を完了し、インド初の宇宙テック・ユニコーンとなったと発表した。
- 本ラウンドはシンガポール政府系投資ファンドGICとSherpalo Venturesが共同リードし、Greenko Group創業者、Arkam Ventures、BlackRockが運用するファンド、Playbook Partners、Shanghvi Family Officeほかが追加参画した。
- 今回のラウンドにより、Skyrootの累計調達額は約1.6億ドルに到達した。
- ハイデラバード本社のSkyrootは、Vikramロケットファミリーの進展を背景に、約30か月で企業評価額をほぼ倍増させた形となる。
- 資金は主にSkyroot Aerospaceの小型衛星打ち上げ機Vikram-1の打ち上げ頻度拡大、製造能力拡張、より大型のVikram-2の開発加速に充当される。
- Skyrootは2022年のVikram-S弾道飛行(インド民間初のロケット打ち上げ)を起点に、小型衛星市場向け軌道打ち上げサービスを目指す位置付けにある。
- ただ、本件のSkyroot Aerospace公式リリースなどの一次情報は確認できていない。
編集部コメント
Skyrootの11億ドル評価は、インド民間ロケットの打ち上げ能力が初めてユニコーン水準で公にプライシングされた事例となり、Pixxel、Agnikul、Bellatrixなどインドの成長中の宇宙テック・エコシステム全体の評価額議論の参照点となる。GICがSherpaloと共同リードに入った点は、新興国の民間ロケット事業に対しソブリン・ウェルス級の機関投資資金が今や直接アンカーを担う姿勢を示しており、従来のような国内VCと政府助成への依存パターンとは異なる構造変化を示唆する。ただし運用面では、Vikram-1の初軌道飛行と継続的な打ち上げ頻度の実現が今回の評価の妥当性を最終的に判定する材料となり、軌道信頼性を欠いたユニコーン地位は打ち上げ経済学上では不安定な位置付けにとどまる。
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参照記事
Skyroot Secures $60M in Funding, Becoming India’s First Space ‘Unicorn’
参照記事
Skyroot becomes India’s first space-tech unicorn with $60m raise