要点
- NASAは2026年5月14日、フロリダ州ロックレッジ拠点のEta Spaceと共同で進める軌道上液体酸素(LOX)デモンストレーション「LOXSAT」を実施する旨を公表した。
- LOXSATは将来の軌道上推進剤デポ実現に必要な低温流体管理技術を実証するもので、約9カ月間のミッション中に微小重力下での蒸発損失(boiloff)抑制、推進剤移送、タンク圧力維持、推進剤量計測など11項目を実施する。
- ペイロード本体はEta SpaceがNASAの「Tipping Point」枠で開発し、Rocket Labが宇宙機バス、統合、打ち上げを担う。
- ペイロードはRocket Lab Photon衛星バスに統合済みで、2026年7月17日以降にニュージーランド・マヒア半島のLaunch Complex 1からElectronロケットで打ち上げ予定となる。
- 実証で得たデータは、月・火星・深宇宙ミッションの宇宙機を補給する軌道上「給油ステーション」開発に直接活用され、特にLOX/LH2推進系を支える基盤技術となる。
- Eta Spaceは2020年、Tipping Point枠で米国14機関に総額3.7億ドルが交付された際の一社で、主に低温流体管理技術開発を担ってきた。
- NASAのLOXSATチームは、ハンツビルのマーシャル宇宙飛行センター、クリーブランドのグレン研究センター、フロリダのケネディ宇宙センターの「Cryogenic Fluid Management Portfolio Project」メンバーで構成される。
- 同ポートフォリオはNASA宇宙技術ミッション総局(STMD)に属し、20件超の技術開発活動を束ねる。
- また、別途NASAは月資源を活用した着陸船向け現地液化技術「CryoFILL」の初期試験にも着手しており、軌道デポと併用する燃料供給スキームを検討している。
参照情報
一次情報(公式リリース、公式発表、PRサイト等)
NASAと産業界、極低温燃料技術実証ミッションを準備
参照記事
NASAとEta Space、軌道上で極低温液体酸素技術の試験を実施