概況

小型ロケットElectronと衛星バスPhotonを擁し、中型Neutronで打上げ市場の中核を狙う米国の宇宙システム企業

時価総額 約582億ドル(基準日 2026-07-04)
直近売上高 602百万ドル(FY2025・前期比+38%)

概況

Rocket Lab USA, Inc.(Nasdaq:RKLB)は2006年創業、米国カリフォルニア州ロングビーチに本社を置く打上げ・宇宙システム企業。ニュージーランド・マヒア半島の自社専用Launch Complex 1と米バージニア州のLaunch Complex 2から小型ロケットElectronを運用し、世界の小型衛星打上げで商業リーダーの一角を占める。ロケットに加えて衛星バスPhoton、太陽電池パネルやリアクションホイールなどの宇宙コンポーネントを供給する垂直統合モデルを採り、打上げサービスと「スペースシステムズ」の二本柱で事業を構成する。現在は再使用型の中型ロケットNeutronを開発中で、コンステレーション級の打上げと有人・貨物輸送市場への参入を目指す。商業・民生・国家安全保障の幅広い顧客を抱え、売上は拡大が続く一方、Neutronや量産投資が先行し営業損益は赤字が続いている。

宇宙関連の製品・技術

  • Electron:小型衛星向け2段式ロケット。第1段の海上回収による再使用にも取り組む
  • Neutron:開発中の再使用型中型ロケット。コンステレーション打上げ・大型ペイロードに対応
  • Photon:Electron/Neutron由来の自社衛星バス。深宇宙・地球周回ミッションに対応
  • HASTE:Electron派生の準軌道試験機。極超音速試験ペイロードを運ぶ
  • 宇宙コンポーネント:太陽電池パネル、リアクションホイール、スタートラッカー、分離機構等を外販

主要顧客・パートナー・提携先

  • 民生:NASA(LOXSAT実証ほか惑星科学・技術実証ミッション)
  • 国家安全保障:米宇宙軍・国家偵察局(NRO)等の政府顧客、Raytheonとの防衛(Golden Dome関連)連携
  • 商業:地球観測・通信の衛星事業者向け打上げおよび衛星コンポーネント供給

直近の宇宙関連事業の動向

2026年は、NASAのLOXSAT実証でElectron/Photonの打上げサービスを担うほか、Muon向け「Condor-Ultra」のNeutron対応構成やRaytheonとのGolden Dome向け提携など、打上げ・防衛の各分野で取り組みを進めた。Neutronの初打上げに向けた地上設備・エンジン試験も継続している。

主要ミッション・実績

  • Electronは小型ロケットとして世界有数の打上げ回数を重ね、商業小型打上げの主力機となっている
  • Photonバスは月・惑星探査(NASA CAPSTONE等)を含むミッションに採用実績
  • 売上は FY2023 245百万ドル → FY2025 602百万ドルへ拡大(下表)

決算データ(連結・As Reported/百万ドル)

会計年度 売上高 営業利益 純利益
FY2023 245 -178 -183
FY2024 436 -190 -190
FY2025 602 -229 -198
※ 会社報告値(米国会計基準・Form 10-K/百万USD)。本表は全社連結の実績です。
出所:決算=SEC EDGAR(Form 10-K・XBRL/CIK 0001819994)/時価総額=stockanalysis.com(基準日2026-07-04)/会社概要・製品=Rocket Lab公式(rocketlabusa.com)。
※ 本ページのデータは公開情報をもとに、一部推計を含めて記載しています。売上・時価総額等は網羅・最新化できているとは限らず、参考値としてご覧ください。