要点
  • テネシー州チャタヌーガ拠点の建設3Dプリンティング企業Branch Technologyは2026年5月14日付で、月面太陽光発電と通信の能力向上を狙う高さ50mの月面タワーを3Dプリンティングで建設する技術を、NASAのSmall Business Innovation Research(SBIR)プロジェクトで評価中であると公表した。
  • Branch TechnologyのNASAとの協業は2017年の「3D Printed Habitat Challenge」優勝に遡り、今回のSBIRはその系譜の上に月面の現地建設能力(ISC)構築を拡張するものとなる。
  • 中核技術はBranchの「Freeform 3Dプリンティング」と、その実装システムである「C-Fab」ロボット押出しシステムで、一般的なソリッド層構造ではなく大規模3次元格子フレームワークを直接生成する点が大きな特徴となる。
  • 開セル格子は包含体積に対する材料使用量を大幅に削減し、複雑なフリーフォーム形状を実現できる。
  • 月面のように資材輸送が制約となる環境では決定的な意味を持つ。
  • Branch TechnologyのプロセスはNASAから早くから、月面で材料効率の高い強固な構造体を建設し、居住モジュールの内装部品も製造し得る可能性を持つ技術として評価されてきた。
  • 同じC-Fabは既に地上で大規模建築外装パネル「BranchClad」として商用化されており、炭素繊維ポリマー格子コアにフォーム断熱材を充填しミル加工して、低コスト・高速な大規模ファサード製造を実現している。
  • 今回のNASA投資は、通信や持続的太陽光発電を含む月面表面インフラ全般への関心と整合する。
  • 地球から打ち上げる展開型構造に比べ、50m級タワーは月面表面インフラの段階的進化を示す。
  • 成功すれば、月面現地でのインフラ建設の実現に向けた重要なマイルストーンとなり、長期月面運用の経済性を本質的に変化させる可能性を持つ。
参照情報
一次情報(公式リリース、公式発表、PRサイト等)
Branch Technology、NASA向けに3Dプリント製50メートル月面塔を開発(Voxelmatters)

https://www.voxelmatters.com/branch-technology-developing-3d-printed-50-meter-lunar-towers-for-nasa/

参照記事
NASA月面技術:3Dプリント建造物(Modern Mechanics)

https://modernmechanics24.com/post/nasa-moon-tech-3d-printed-building/