要点
  • スイスのClearSpaceは、衛星整備や軌道上サービスの商業市場を切り開く手段として、能動的なデブリ除去を進めている。
  • ESAから受注したClearSpace-1ミッションは、非協力的な物体にランデブーして捕獲し、大気圏再突入のため安全に降下させるよう設計されており、同社はこれを地球軌道からのデブリ除去の世界初の事例と位置づけている。
  • 本取り組みは、民間需要の拡大を見据え、軌道上サービスを標準化しコストを下げることを目指す。
  • 運用を終えた衛星、ロケット本体、衝突破片が蓄積し衝突リスクを高めるなか、宇宙デブリは宇宙産業にとって新たなコスト要因として浮上している。
  • ClearSpaceのリュック・ピゲCEOは、ソウルでの登壇時にこの計画を語った。
  • 同社は、デブリ除去を拡張可能な商業的軌道上サービスへの道を開くものと位置づけている。
編集部コメント
既存のごみを片付けるという最も明確な需要には、政府以外に明らかな対価を払う顧客がいないため、能動的デブリ除去は商業モデルの確立に苦戦してきた。ClearSpaceの賭けは、同じランデブー・捕獲技術を寿命延長や点検といった有償サービスに転用できるというものだが、転がる非協力的物体を確実に捕獲することを実証できるかが、市場が成立するかを左右する未解決の技術的ハードルとして残っている。
出典情報
一次情報(公式リリース・自社SNS・公式発言・PRサイト等)
ClearSpace-1
The first mission to remove a piece of space debris from orbit, ClearSpace-1 will rendezvous with, capture and safely bring down a satellite for a safe atmospheric reentry

https://www.esa.int/Space_Safety/ClearSpace-1

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