【要点】

・SpaceXの元エンジニアが共同設立したスタートアップGeneral Galacticが、水を用いた推進方式の実証計画を発表した
・同社は衛星で、水を用いた化学推進と電気推進の2方式を実証する計画である
・化学推進では、水(H2O)を電気分解して水素と酸素を取り出し、水素を酸素と燃焼させて推力を得る
・電気推進では、水由来の酸素をプラズマ化し、磁場等で加速して噴射する方式を試験する
・水を推進剤として用いることで、取り扱いの容易さや安全性の面で利点があるとされる
・本計画は、軌道上での機動性向上や運用の柔軟性拡大に資することを狙う
・将来的には、月や火星などで得られる水資源を推進剤に転用する構想とも接続し得る
・一方で、酸素プラズマが機体材料に与える影響など技術課題も指摘されている

【編集部コメント】

宇宙資源の現地利用(ISRU)は、人類が持続可能な形で宇宙へ進出するための最重要課題の一つです。General Galacticの計画は、地球からの推進剤輸送依存を緩和し、宇宙空間を「補給可能な経済圏」へ近づける可能性を秘めています。水由来推進剤の実証が進めば、深宇宙探査を含む将来ミッションの経済性と運用柔軟性が向上する一環として位置付けられます。

【出典情報】

公式リリース(公式情報)
General Galactic – Missions(Trinity LEO)
https://gengalactic.com/missions

General Galactic – Propulsion | Tech(Genesis)
https://gengalactic.com/tech/propulsion

参照情報(報道)
Gizmodo – Could Water Be the Future of Space Propulsion? This Startup Thinks So
https://gizmodo.com/space-startup-plans-to-turn-water-into-orbital-propellant-2000722824

Futurism – SpaceX Veteran Says He’s Figured Out How to Make Rocket Fuel From Water
https://futurism.com/space/spacex-veteran-rocket-fuel-water