【要点】
・SECは2026年2月18日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙探査イノベーションハブによる共同研究「Moon to Mars Innovation」に採択されたと発表した。
・研究テーマは「次世代月面ロジスティクスに資する積載能力強化型物流ローバ(EPaC Rover)」の開発である。
・慶應義塾大学を代表機関とし、SEC、Mitsubishi Heavy Industries、Komatsu、Panasonic Advanced Technologyらが参画する。
・自身の本体質量を超えるペイロードを積載可能なローバーの実現を目指し、従来の設計限界(本体比約10%)の打破を目的とする。
・SECは、スタック現象や電源トラブル等を検知・予測する「故障予測と診断技術」のソフトウェア開発を担当する。
・3年間の研究期間内に地上走行試験モデルを開発し、月面運用に向けた技術実証を行う計画。
・自律移動技術の高度化に加え、物流ローバーのオープンプラットフォーム化とコミュニティ形成も視野に入れる。
・本成果は、将来の本格的な月面探査や基地建設を支える輸送インフラの基盤技術として期待される。
【編集部コメント】
月面探査が「調査」から「定住・産業利用」へと移行する中で、物流能力の劇的な向上は避けて通れない課題である。従来の質量比10%という積載制約を打破するEPaC Roverの構想は、月面インフラ構築の経済性を根本から変える可能性を秘めている。特にSECが担う故障予測技術は、過酷な月面環境下での自律稼働において信頼性を担保する核心要素であり、同社のリアルタイムソフトウェア技術が宇宙ロジスティクス市場で果たす役割は極めて大きい。
【出典情報】
公式リリース
JAXA 宇宙探査イノベーションハブ Moon to Mars Innovation 第13回研究提案募集に共同研究先として採択内定(SEC)
https://www.sec.co.jp/ja/ir/news/auto_20260218564325/pdfFile.pdf
参照情報(報道)
月面物流ローバ研究でJAXA事業に内定(LOGISTICS TODAY)
https://www.logi-today.com/913959
第13回研究提案募集(RFP)採択内定結果について(JAXA宇宙探査イノベーションハブ)
https://www.ihub-tansa.jaxa.jp/topics/RFP_announcement13.html