【要点】
・SpaceXはStarbaseからStarshipの第9回目となる統合飛行試験を実施した。
・打ち上げおよび上昇段階ではSuper Heavy boosterが安定した推進力を発揮した。
・第2段機体であるStarshipは予定通り宇宙空間に到達し、所定の試験項目を順次消化した。
・再突入フェーズにおいて機体の姿勢制御システムに重大な問題が発生した。
・インド洋上空での下降中に機体制御を失い、最終的に機体は分解・消失した。
・今回の試験では新型の耐熱タイルや改良されたフラップ制御機構の性能を検証した。
・SpaceXは取得された膨大な飛行データを分析し、次回の試験機体の設計変更に反映させる。
・姿勢制御の喪失という課題を特定したことで、軌道再突入技術の完成に向けた重要なステップとなった。

【編集部コメント】

Starship第9回試験は、再突入という最も困難なフェーズにおける制御の難しさを浮き彫りにした。消失という結果ではあるが、SpaceXにとっては「迅速に失敗し学習する」プロセスの一環であり、問題箇所が明確になった意義は大きい。姿勢制御システムの冗長性強化がV3運用への鍵となるだろう。
【参照情報】
公式リリース
Starship’s Ninth Flight Test
https://www.spacex.com/launches/starship-flight-9
参照記事
SpaceX Starship lost over the Indian Ocean after losing attitude control during flight 9 | Watch
https://www.spacex.com/launches/mission/?missionId=starship-flight-9