【要点】
・米国宇宙軍(USSF)はGPS III衛星の最終号機の打ち上げ事業者をULAからSpaceXに変更した。
・ULAのVulcanを巡る状況を踏まえ、GPS配備スケジュールへの影響を抑える狙いが示されている。
・国家安全保障上重要なGPS能力の提供時期を優先し、打ち上げ計画の調整を行った。
・USSFはNSSLミッションに関する契約上の枠組みに基づき、打ち上げ事業者の交換を実施した。
・代替としてSpaceXのFalcon 9を用いることで、打ち上げの実施時期を確保する方針を示した。
・この判断は、重要衛星の配備計画を遅延させないための運用上の措置として位置付けられる。
・ULAは今後の対応を進めつつ、後続ミッションでの打ち上げ提供に向けた準備を継続するとみられる。
・今回の変更は、GPS IIIコンステレーション完成に向けた最終段階の計画調整として注目される。

【編集部コメント】

打ち上げ事業者の切り替えは、国家安全保障ミッションにおける納期と実行確度を優先する運用判断を示す事例といえる。Vulcanの状況を受けて代替手段を確保したことは、打ち上げ市場における冗長性と調達設計の重要性を浮かび上がらせる。今後は、Vulcanの運用再開時期と、NSSLの配備計画全体への影響が焦点となる。
【参照情報】
公式リリース
USSF prioritizes GPS III capability delivery timeline, executes launch provider exchange for NSSL mission
https://www.ssc.spaceforce.mil/Newsroom/Article-Display/Article/4439687/ussf-prioritizes-gps-iii-capability-delivery-timeline-executes-launch-provider
参照記事
Space Force Shifts Final GPS III Launch to SpaceX Amid Vulcan Pause
https://insidegnss.com/space-force-shifts-final-gps-iii-launch-to-spacex-amid-vulcan-pause/