【要点】
・欧州宇宙機関(ESA)は、超軽量のgraphene aerogelにレーザー光を当て、光で推進する実験映像を公開した
・実験は2025年5月のESA第86回放物線飛行キャンペーンで実施され、ゼロ重力フェーズ中に真空チャンバー内のgraphene aerogel試料へ連続レーザーを照射して反応を観測した
・ESAによると、微小重力下では試料が即座に前方へ動き、レーザー出力を調整することで推進力も制御できることが示された
・地上重力下ではほとんど動かなかった一方、微小重力では速度、推力、移動距離の面で光推進の可能性が示された
・ESAは将来的な応用先として、laserによるsolar sailの操舵や、宇宙空間での衛星の位置調整に言及している
【編集部コメント】
「燃料を積まない推進」という発想は、宇宙探査の設計思想そのものを変える可能性があります。今回の段階はまだ基礎実験ですが、微小重力下で光推進の効果を可視化できた意義は大きく、将来の軽量探査機や新しい軌道制御技術につながるかもしれません。
【参照情報】
一次情報(公式発表、PRサイト等)
Graphene and lasers for space propulsion
https://www.esa.int/ESA_Multimedia/Videos/2026/04/Graphene_and_lasers_for_space_propulsion
参照記事
Laser-driven graphene propulsion could enable fuel-free deep space missions
https://www.msn.com/en-us/news/technology/laser-driven-graphene-propulsion-could-enable-fuel-free-deep-space-missions/ar-AA20v2ne?apiversion=v2&domshim=1&noservercache=1&noservertelemetry=1&batchservertelemetry=1&renderwebcomponents=1&wcseo=1