要点
  • 宇宙航空研究開発機構(JAXA)が運営する宇宙戦略基金(第二期)で、Space Compassが「衛星光通信を活用したデータ中継サービスの実現に向けた研究開発・実証」の実施機関に採択。
  • 静止軌道(GEO)に配置する光データ中継衛星と光通信技術を活用し、高速・大容量の次世代データ中継基盤の構築を目指す。
  • 技術開発課題は、マルチオービット通信環境を見据えた時空間ネットワーク制御・監視技術の開発。
  • 支援上限額は235億円で、補助事業期間は2025年12月から2031年3月までとされている。
  • データ中継静止衛星の製造・打上げ、軌道上での光通信実証を行い、得られた成果を早期の商用サービス開始につなげる。
  • 1Gbps超の高速・大容量通信により、観測衛星データのリアルタイム活用や電波資源枯渇への対応、高セキュリティの確保を狙う。
  • Space CompassはNTTとSKY Perfect JSATが設立した合弁会社で、宇宙統合コンピューティング・ネットワーク構想を掲げる。
  • 低軌道など複数軌道の観測衛星から静止軌道、地上までを結ぶデータ中継基盤として、日本の衛星間通信の自立性と自律性の確保に貢献することを目指す。

編集部コメント
光通信技術は宇宙ビジネスのボトルネックであるデータ伝送容量を劇的に改善する鍵となる。Space Compassが本事業に採択されたことは、NTTの光ネットワーク技術とSKY Perfect JSATの衛星運用実績が融合し、日本の宇宙インフラが次世代へ移行することを意味する。国際的な通信網の主導権争いにおいても極めて重要な一歩である。

参照情報
一次情報(公式発表、PRサイト等)
Space Compass、JAXA「宇宙戦略基金」に採択

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000107327.html

参照記事
Space Compass selected for JAXA’s “Space Strategy Fund”

https://www.telecomtv.com/content/access-evolution/space-compass-selected-for-jaxa-s-space-strategy-fund-55362/