要点
- 複数のネットメディアによると、ThinKom Solutionsは2026年5月6日、米国宇宙軍のFight Tonight 2026コンペでContainerized Digital Array(CDA)可搬型衛星地上局ソリューションを提案して総合優勝した。
- CDAは標準的なISOコンテナ内に構築された可搬型衛星通信ターミナルで、特別な取り扱いを必要とせず既存の軍・民物流網で輸送可能な設計となっている。
- コンテナ形態のため、大規模な現地施工なしに迅速展開でき、外観上は機微通信インフラに見えず通常の貨物として隠蔽できる。
- コンテナ内部のフェーズドアレイ・アンテナを用い、LEO・MEO・GEO・HEOにまたがるマルチ軌道・マルチバンド通信を支援する。
- 現行対応帯域はC、Ku、K、Ka、Q帯で、L/S、X、EO Ka、V帯はバリアント開発中である。
- Fight Tonightは今年で4回目となり、Space Systems Command(SSC)とSpaceWERXが共同運営する、係争環境向け宇宙軍能力強化を支援する公募コンペ。
- 総合優勝により、ThinKomは技術実証段階を脱し、正式なプログラム統合への進路に乗る形となった。
- ただ、米国宇宙軍・SSC・SpaceWERXのいずれからも、ThinKom総合優勝を確認する公式リリースなどの一次情報は確認できていない。
編集部コメント
「外観上は通常貨物の地上局」という設計思想は、米国宇宙軍がスループット容量だけでなく、ターミナルの機動性・隠蔽性を最適化対象に据えた転換を示し、インド太平洋シナリオの係争的兵站運用コンセプトと整合する。コンテナ収容のフェーズドアレイ採用は、固定型ゲートウェイ比でマルチバンドターミナル整備の量産コストを抑え、配備規模拡大の障壁を下げる効果も持つ。
参照情報
参照記事
U.S. Space Force picks ThinKom’s hidden satellite ground station
https://defence-blog.com/u-s-space-force-picks-thinkoms-hidden-satellite-ground-station/
参照記事
ThinKom Wins U.S. Space Force ‘Fight Tonight’ Competition with Containerized Satellite Ground Station