要点
  • NASAは2026年5月5日、IBMと共同開発した地理空間AI基盤モデル『Prithvi』が軌道上に展開された初の地理空間基盤モデルとなったと公表した。
  • 豪アデレード大学および南オーストラリア州のSmartSat Cooperative Research Centerが、圧縮版のPrithviを2つの軌道上プラットフォームへアップロード・実証した結果である。
  • 展開先は南オーストラリア州政府のKanyini衛星と、国際宇宙ステーション搭載のThales Alenia Space『IMAGIN-e』ペイロードの2機。
  • Prithviは、ハンツビルのMarshall Space Flight Center内Office of Data Science and InformaticsのIMPACT AIチームがIBMのデータサイエンティストと協働で構築し、NASA LandsatおよびESA Sentinel-2の13年超の地理空間画像で構成するHarmonized Landsat and Sentinel-2データセットで学習した。
  • 軌道上での実証により、データを地上局に伝送する前に衛星上でAI推論を実行可能となり、洪水マッピング、災害モニタリング、作物収量予測などへの応用が想定される。
  • NASAとIBMはPrithviをオープンソースとして公開済みで、世界中の地球観測ユーザーが応用可能としている。
  • 今回の実装は、AI基盤モデルをクラウド利用から計算資源の制約された宇宙エッジ環境へ移植する節目と位置付けられる。
  • 次にPrithviを搭載する運用衛星や、デモから本格運用への移行時期は明示されていない。
  • 軌道常駐モデルの性能ベンチマークや圧縮率も非公表となっている。
参照情報
一次情報(公式リリース、公式発表、PRサイト等)
NASA’s Prithvi Becomes First AI Geospatial Foundation Model In Orbit

https://science.nasa.gov/science-research/ai-foundation-model-in-orbit/