【要点】
・NASAはArtemis計画のアーキテクチャ更新を公表し、2027年にLEOでシステム能力を実証する追加ミッションを組み込む方針を示した
・Artemis IIIは「月面着陸」ではなく、Orionと商用月着陸船(HLS)のランデブー/ドッキング能力をLEOで検証するデモミッションとして位置付けが変更された
・HLSはSpaceXとBlue Originの2社が開発中で、NASAは「片方または両方」のプロバイダーで実証を行う想定に言及している
・NASAは標準化したSLS構成への移行を進める中で、Exploration Upper Stage(EUS)とMobile Launcher 2(ML-2)を今後使用しない方針を明記した
・参照記事では、この方針転換によりGateway構想や重量物打ち上げ計画にも影響が及び得る点が論点として示されている
【編集部コメント】
Artemisは「月での一発勝負」を避け、地球近傍で統合実証を挟むことで確実性を上げる方向に舵を切りました。一方でML-2を使わない方針は、SLSの将来構成や地上インフラを含めて計画を整理し直す“構造改革”に近い動きです。前進(実証追加)と整理(大型インフラの見直し)が同時に進むことで、今後は「何を残し、何を削ってテンポを上げるのか」が計画全体の成否を左右しそうです。
【参照情報】
参照記事
NASA Strengthens Artemis: Adds Mission, Refines Overall Architecture
https://www.nasa.gov/directorates/esdmd/nasa-strengthens-artemis-adds-mission-refines-overall-architecture/
参照記事
NASA Shutting Down Mobile-Launcher 2 Project At KSC
https://talkoftitusville.com/2026/03/03/nasa-shutting-down-mobile-launcher-2-project-at-ksc/