要点
  • 米Capella Spaceは、最新の合成開口レーダーSAR)衛星「Acadia-10」に搭載したMynaric製の光通信端末の実証に向けた準備を進めている。
  • 同社が光通信端末を搭載するのは初めてで、通信速度は毎秒2.5ギガビットを見込む。
  • Acadia-10は今年3月に打ち上げられ、Capellaは6月に同衛星による初のSAR画像を公開した。
  • 搭載する光通信端末は米宇宙開発局(SDA)の光通信端末(OCT)標準に準拠し、SDAが構築する多数機の低軌道ネットワークと通信できる。
  • 光通信によるほぼリアルタイムのデータ中継は、地上局との交信を数時間待つ必要をなくし、タスクからデータ提供までの時間を数時間から数分へ短縮する可能性がある。
  • Capellaは2021年からMynaric製端末の搭載を計画していたが、今後のAcadia衛星は2027年からSkyloom製の端末に切り替える予定である。
  • CapellaとSkyloomはいずれも量子企業IonQの傘下にあり、両社の買収はIonQが量子ネットワークを宇宙へ展開する戦略の一環と位置づけられている。
  • Capellaは2021年からSDAと協働しており、2026年4月にはSDAの「HALO Europa Track 1」で、低軌道での高度な戦術波形や適応ビームフォーミング、秘匿戦術通信を実証する2機の衛星設計を受注している。

編集部コメント
衛星が生成する観測データの量が増えるなか、光通信による軌道上での高速中継は、地上局待ちの遅延を解消する鍵となる。SAR衛星への光端末統合は熱・機械・電力の厳しい制約を伴うが、SDA標準への準拠は商業地球観測衛星が軍の多数機ネットワークと接続する道を開くもので、Capellaの安全保障市場での位置づけを強める。
出典情報
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