要点
  • 宇宙打ち上げ群第45(Space Launch Delta 45)は、ポート・カナベラルの航路入口から北へ約2マイルの地点に、海軍兵器試験部隊(NOTU)と米陸軍のミッション向けの新射場(暫定名称SLC-51)の新設を検討している。
  • ケープカナベラル宇宙軍基地のパイア・ロード南東に位置する約50エーカーの用地で、現在は北東へ約2.5マイルの第46射場(LC-46)で行われている軍の打ち上げ運用を引き継ぐ構想である。
  • LC-46は陸海軍の極超音速ミサイル試験を担ってきたが、近接するブルーオリジンの第36射場(LC-36)の「爆発クリアゾーン」内にあるため、両者は同時運用ができない。
  • 移転案はブルーオリジンが5月28日にニューグレンを発射台上で爆発させる前から存在し、米空軍は現在、環境影響評価の準備を進めている。
  • 当局は、移転によりスケジュール上の競合が減り、NASAがアルテミスで商業事業者に依存する点を含め、軍・商業双方の活動を支えられるとしている。
  • 一方、ポート・カナベラルのジョン・マレーCEOは、新射場が港湾に最も近い稼働射場となるため、航行を一時的に制限し、商業・クルーズ・軍の船舶交通に影響しうると懸念を示した。
  • さらに、カナベラル砂バイパス事業への支障の可能性にも言及している。
  • 最終決定はまだ下されていない。

編集部コメント
本検討は、軍と商業の打ち上げ事業者が互いに重ならない安全区域を奪い合うほど、ケープカナベラルが過密化している実情を浮き彫りにする。陸海軍のミサイル試験を商業の爆発クリアゾーン外へ移すことで、ブルーオリジンやSpaceXといった高頻度事業者との運用調整が緩和される見込みだ。航行安全を巡るポート・カナベラルとの未解決の緊張は、需要だけでなく物理的・規制的制約が新射場の立地を左右しつつあることを示している。